女性はいくつになっても鉄不足
鉄分が不足すると貧血になるということはよく知られていますが、鉄分は、肌や爪などの美容のためにも大切な栄養素って知っていましたか?
ただ残念なことに、現代女性の多くは慢性的に鉄分不足です。
主な原因は、月経です。女性は月経のたびに、定期的にたくさんの鉄分を失っていて、初潮から閉経まで、およそ30〜50年、鉄分不足になりやすい状態が続きます。
また、閉経以降も、女性の鉄分不足の傾向は変わらないと言われています。その原因は、「食生活」の習慣化。
食の選択肢が増えている今、外食や加工食品、インスタント食品の利用が続く、スイーツやスナック菓子がついつい多くなっているなどの、バランスの悪い食事になりがち。
また、ダイエットのために食事の量や種類を制限したり、カロリーの低い野菜中心、単品ダイエットといった偏った食事では、充分な鉄分を補うのは難しくなります。
こうした「鉄不足」の食習慣化から、女性はいくつになっても、鉄分不足になりやすい要素が揃っているのです。
『日本人の食事摂取基準』では、18〜29歳、50〜64歳の推奨量が引き上げられています。女性は年齢にかかわらず一定量の鉄分が必要、それだけ重要だということですね。
女性にとって大切なのに、不足してもすぐには気づきにくいのが鉄分です。
疲れたな、顔色悪いな、と思ったら、外食でも牛丼を選んだり、ファミレスでもステーキを選んだりすることで、手軽に鉄分摂取ができる食生活を習慣化してみてはいかがでしょうか。